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水質分析用のカプセルフィルター(使い捨てタイプ)

○採水流路中の揚水チューブやベーラーに直接(インライン)接続するフィルター
○加圧や吸引が不要で、自然な流下(重力)だけで濾過が可能

インターブルー・テクノ機器販売

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使い捨てカプセルフィルター(重力ろ過可能タイプ)外観 使い捨てタイプカプセルフィルターの流入口 ベーラー採水器にインラインで設置 使い捨てタイプカプセルフィルターの販売パッケージ
使い捨てタイプカプセルフィルターの流出口

 地下水や湖沼などの水質分析用の試料採水において、現場で使用する0.45マイクロのフィルター(カプセルタイプ)です。
 カプセル内部に、700 cm2のPES(Polyethersulphone)メンブレンフィルターが折り込まれています。
 1個ずつ、ベーラーに取り付けるためのチューブ(当ページ内の「仕様」をご参照ください。)と共に、ポリエチレンの袋に封入されています。

 このカプセルフィルターは、揚水ポンプ等の揚水ホース途中(インライン中)や、採水器(ベーラーやバンドーン採水器等)の下部にある試料を分取するチューブに接続し、使用します。
 ベーラーへの接続は、上の写真をご覧ください。(接続状況が見やすいように、透明のチューブで、ベーラーとカプセルフィルターを接続しています。実際のチューブは、この右側の写真のパッケージ内にあるように、白いものです。)

 使用に際し、加圧又は吸引の必要なく、重力による落下の力のみで、ろ過をすることができます。採水しながら、又は採水直後に、現場で濾過を行うことができるフィルターです。
 ポンプの場合は、揚水しながら濾過ができ、ベーラーやバンドーン式の採水器等では、試料ビンに分取・注入しながら試料水を濾過することができます。もちろん、手押しポンプでも使用できます。

 従来の現場での濾過作業は、右の写真のように、真空瓶にろ紙フィルターユニットをセットし、一度溜めた試料水に対して、バキュームポンプで真空引きするか、または小さなシリンジ用カプセルフィルターによる手(正確には指)押し操作が用いられていました。真空ビンの濾過装置は、大きく、かつガラス製で、また採水ごとに洗浄が必要なため、運搬や現場での準備作業に手間を要していました。さらに、採取した水が現場の雰囲気と接触するため、分圧分の雰囲気が試料中に溶け込んでしまいます。シリンジフィルターは、1)非常に強い力(極端に言えば、指が折れるかと思うほどの力)を必要とし、2)濾紙の面積が小さいため目詰まりにより1つの試料に対して数回の交換を要し、これらにより、採水に要した時間よりも多くの時間が濾過作業にかかってしまい、結果的に試料水が現場雰囲気に触れる機会が増えてしまう、などの欠点がありました。
 このカプセルフィルターは、試料水を溜める必要がなく、揚水している状態でろ過をすることができるものです。従来のろ過作業のような不便さ、試料の水質に対する不安は無くなり、接続するだけの簡易な操作で、高品質な試料を、短時間で採水することができます。
 なお弊社では、水試料が雰囲気と触れるオープンタイプとなりますが、現場で実績のある使いやすい減圧・吸引濾過ユニットも販売しております。ぜひともご参照下さい。
減圧・吸引濾過ユニットの例1減圧・吸引濾過ユニットの例2シリンジフィルターの例
従来より現場で用いられている例:減圧・吸引濾過ユニット2種(左又は上)とシリンジフィルター(右又は下)

 河川や湖沼などの表流水の採水においては、このカプセルフィルターを用いることにより、試料水を他のものに触れさせずに、ろ過を行いながら、供試体として採水することが可能です。
 ろ過した水が出てくる流出部に吸引ポンプ(ペリスタルティックポンプ等)を接続し、水を流入させる流入部を対象水域に入れ、水を吸引します。
 この方法により、対象水をインラインで、ダイレクトにろ過から採取までを行うことができます。

 このカプセルフィルターの優れている点は、以下の4点です。

1)採取する試料水を、現場の雰囲気(大気)に触れることがなくろ過することができる
 採水ラインの途中に設置するフィルターのため、試験対象水(試料)を現場雰囲気の空気に触れさせることがありません。このため、還元環境の水であっても、安心して濾過操作をすることができます。(特に、湖沼の深部の採取時や、地下水の採水において、酸化(大気の分圧分の溶解)などによる水質変化の影響の影響を受けていない試料を得たい場合に、最適なろ過作業を行うことのできるカプセル式のインラインフィルターです。)
 このフィルターは、現場でのろ過操作が非常に簡単で、試料ビンまでの採水途中のホースに接続するだけです。当製品は、簡便に、また高精度に、採水地点の現場(オンサイト)でろ過できる様に、最適に設計・製造されているものです。
 特に、水溶性金属類の水質分析や、主要イオン分析等を目的とする採水においては、試料水を分析室まで運搬する間に、分析対象の物質(水質)が変化してしまいます。ご存じのように環境水の測定においては、pHやORP、DO、炭酸水素イオン(旧称:重炭酸イオン)は、現場測定が基本です。また、分析項目によっては、保存のため酸等を添加することもあります。これらを行う目的は、分析室までの運搬において、冷暗保存だけでは水質変化を防ぐことができないため、現場において測定することを基本としているためです。採水現場で行うろ過作業は、これらと同様に、分析室までの運搬中に発生する懸濁物との脱着や、懸濁物による分解などによる組成変化、濃度変化をできるだけ防ぎ、適切な分析値を得るために行う水質分析工程の一つです。このカプセルフィルターは、現場において、時間を要することなく迅速かつ簡便に、正確なろ過作業を行うことのできる、お薦めできるものです。
 ろ過を含む水質分析を目的とする採水時における留意点について、弊社技術資料「地下水中の金属類(重金属を含む)や、主要イオンを測定する際の採水に関する留意事項」を作成しております。ご参照ください。
2)濾過するために加圧や吸引操作を行う必要がない
 ベーラーやバンドーン採水器等の下部には、採水した試料を分取するための取水口又は採水チューブが設置されています。ここにチューブを介して当製品を接続し、重力による採水容器内部の水を落下をさせるだけで、濾過ができるように設計されていています。もちろん、ペリスタルティックポンプや手押しポンプ等の低揚水量のポンプに接続しても、お使いいただけるものです。
3)フィルターからろ液へのコンタミについて、40種を超える成分の確認がなされている
 製品のろ過後の濾液について、分析による確認が行われています。このページ下部に分析項目と、その確認している濃度(N.D.値、一部 L.O.D値)を記載しています。
 この他にも、ページ最下部に使用前に行うと良いとされているカプセルフィルターの洗浄方法を記載しておりますので、ご参照ください。
4)ろ紙面積が大きい(有効ろ紙面積:700cm2
 採水容器内の水が、重力だけの力(落下)で、試料水のろ過ができるように、内部のろ紙面積は大きく、かつ濾紙全面でろ過が行われるように、内部の水試料の流路と、ろ紙の配置に配慮した設計となっています。

価格: 価格表へ 価格は一覧表をご覧下さい  商品番号:1-CP-0002(10個)
一括大量購入専用割引あります。お気軽にお問い合わせください。

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当製品にかかる関連情報

  1. Al : < 0.09
  2. Sb : < 0.032
  3. As : < 0.11
  4. Ba : < 0.092
  5. Be : < 0.064
  6. Bi : < 0.096
  7. B : < 0.68
  8. Cd : < 0.052
  9. Ca : < 0.13
  10. Ce : < 0.19
  11. Cs : < 0.048(< LOQ)
  12. Cr : < 0.008
  13. Co : < 0.032
  14. Cu : < 0.024
  15. Ge : < 0.028(< LOQ)
  16. Fe : < 0.008
  17. La : < 0.008(< LOQ)
  18. Li : < 0.03
  19. Pb : < 0.01
  20. Mg : < 0.014
  21. Mn : < 0.024
  1. Hg : < 0.016
  2. Mo : < 0.008
  3. Ni : < 0.008
  4. Nb : < 0.048(< LOQ)
  5. P : < 0.08
  6. K : < 0.064
  7. Se : < 0.05
  8. Si : < 0.012
  9. Ag : < 0.018
  10. Na : < 0.084
  11. Sr : < 0.05
  12. Ti : < 0.032
  13. Te : < 0.024(< LOQ)
  14. Ti : < 0.07
  15. Th : < 0.044(< LOQ)
  16. Sn : < 0.01
  17. W : < 0.014
  18. V : < 0.008
  19. Zn : < 0.012
  20. Zr : < 0.008
  1. «使用する前に、行っておくと良いとされている使い捨てカプセルフィルターの洗浄方法»
  2.  使い捨てタイプのフィルターは、濾過を行う前に、対象物が含まれていない脱イオン水などですすいでおいておくと良いとされています。
     この「すすぎ」の操作は、実際に使用する1日前以内に行うことと、使用する前まで冷蔵保存しておくことが、とても大切です。
  3. 通す水の量は、ろ紙の有効面積が600cm2以上であれば1L以上、19.6cm2であれば50mL以上とされています。
  4. 流す際は、カプセルフィルターの流入口を下に、吐出口を上に向け、下から流入させ、少し揺らしながら、カプセル内部の空気を排出させるようにします。
  5. 規定量の水量ですすいだ後、脱イオン水の流入を止め、ペリスタルティックポンプ等により、フィルターカプセルの中の水を吐出口から吸い出し、内部に水が残っていないようにします。
  6. その後、1つずつ袋に入れ、使用前まで冷蔵保存します。
  7. 洗浄に関する参考資料:USGS - National Field Manual for the Collection of Water-Quality Data (TWRI Book 9), ″Chapter A3. Cleaning of Equipment for Water Sampling -Version 2.0 ″, April 2004
  1. «他の水用ろ過(フィルター)はこちら»
  2. 減圧・吸引濾過ユニット(オープンタイプ)

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更新日:2024年10月1日

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